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【第3回/千紘さん】周りが望んでいることを叶えることが自分たちの仕事と捉えるHey!Say!JUMPに自分の社会人としてのスタートが重なった

こんにちは、あやや(@)です。お待たせしました、第3回は、Hey!Say!JUMP八乙女光くん担当の千紘さんにインタビューさせて頂きました!「担降りしない理由」「仕事とヲタ活を両立するには?」「ジャニヲタの就活術」等など、ボリューム満点の話を伺うことが出来ました。特にどんな仕事に就くか悩んでいるジャニヲタ就活生は必見です!

千紘さん
担当:八乙女光(Hey!Say!JUMP)
Twitter:@
ブログ:過激なレプリカ

――まずはジャニヲタになったきっかけを教えてください。

 初めてジャニーズに触れたのは中学生の時でした。当時私漫画とかアニメとか二次元の方が好きで凄いショタコンで、二次元の美少年が好きだったんですよ。コミケみたいなところに足を運んだりとか、ゲームだったらぷよぷよの全国大会を見に行ったりするくらいの二次元ヲタクで。その時ジャニーズにハマってるクラスメイトから、当時ジャニーズJr.だった錦戸亮くんの写真を見せて貰って、それに凄くびっくりして。「こんなに可愛いショタコンの美少年が、三次元に存在するんだ!」みたいな、漫画でも実際自分が好きになってるようなキャラが三次元にも存在するんだって事で興味を持って、そこから亮ちゃんをきっかけに所謂黄金期を見て、クラスメイトとキャーキャー言うようになったのがきっかけですね。

 その後ハロプロとかお笑い芸人に夢中になってしまって、またジャニーズに戻ったのは大学生の時です。大学生の時、漫才コンビの追っかけをしていたので、二人組について考える機会が多かったんですけど、そこでジャニーズの方に目を向けてみたら、「タッキー&翼」っていう二人組が居て。滝翼が今デビューしてコンビを組んでやってるんだって興味を持って、タッキー&翼のコンサートに行って、今井翼くんのファンになったって感じですね。その後はタッキー&翼と、You&J*1を幅広く見ていて、翼くんとかKAT-TUN赤西仁くんとかが好きでしたね。DD*2でした。

――それでは現在の八乙女光くんの担当になったきっかけを教えてください。

 外面的なきっかけと、内面的なきっかけがあるんですけど、外面的には2008年の冬にKAT-TUN亀梨和也くんが主演をしていた「1ポンドの福音」っていうドラマがあったんですけど、そこにHey!Say!JUMP山田涼介くんが出てて「めっちゃ可愛い!」って山田くんを気になり始めて。ちょうどその頃「Ultra Music Power」*3がデビューの時で耳にする機会も多くて。フレッシュでキラキラしていて、ダサイんだけどアイドルにしか歌えない、凄く良い曲だなと思って、「Ultra Music Power」と山田涼介くんがきっかけで、Hey!Say!JUMPの事を好きになり始めたんですね。

――千紘さんにとってのHey!Say!JUMPの入口は、山田くんだったんですね。

 Hey!Say!JUMPのデビュー直後くらいのファンは、山田くんを入口にした人が多いんじゃないかと思います。それで2008年の春にHey!Say!JUMPのコンサートに行ってファンになり、「薮光」*4という存在に気がついて。「Ya-Ya-yah*5もある程度見てたので「薮光」の事は知ってたんですけど、本人たちの中でもまだまだ「2」で居ようとする感じがあって。お笑い芸人が好きだった時から、二人組っていう楔みたいなものが、私の中で凄く魅力的に思えたんですね。その時、NEWSの小山慶一郎くんと薮光が一緒にやってた番組「Hi!Hey!Say!」とかをマメに見始めて、薮光のことを好きになっていった感じですね。で、どっちかを担当にするってなったら、かっこいい方より可愛い方かなと思って、光くんのファンになりました。光くんの団扇を初めて持ったのは2008年夏のSUMMARYでした。

 ちょうど就活とかをやってた時にYou&Jに凄くハマっていて、アイドルっていうよりも、「俺たちは自分のやりたい事をやるぜ」みたいなのが凄くかっこよくて惹かれてたんですけど、社会人になると自分の意見を通すよりも、上が言って来る事とか組織が望んでいる事を叶えていかなきゃいけないっていう立場になって、人の言う事を聞いて仕事をするとか、そういう風な立場に自分がなった時に、Hey!Say!JUMPがまさにそうで。「ゆとり世代」って言われがちなんですけど、自分たちがやりたい事よりも、周りが望んでいる事を叶えてあげたいみたいな、叶えてあげたいっていうか叶える事が自分たちの仕事だみたいな捉え方のHey!Say!JUMPに、自分の社会人としてのスタートが重なって、惹かれていったのかなと思います。

――今凄い鳥肌立ちました。Hey!Say!JUMPに対する「ゆとり世代」っていう言葉って、ネガティブな意味が含まれがちだけど、上からの「こう売り出したい」っていう願望に対して柔軟に対応出来る純粋さを持った子たちなんですね。

 就活って面接でも自分が目立つ事を言わなきゃいけなかったりとか、どう人と違う事をやるかみたいな事を求められたりするんですけど、いざ会社に入ったら、まずは、やっぱり真面目で上の言う事をよく聞いて、みんなが何を望んでいるかを分かって行動する人が凄く愛されてるなって社会人になって思ったので、Hey!Say!JUMPを見てると、社会人の鏡だなって凄く思っていて、それで好きになったんだと思います。

――ちなみに、その組織の中で八乙女くんはどういう役割だったんですか。

 光くんは薮くんとグループを任されていて引っ張って行かなきゃいけないって事で、グループに問題が起こったら2人だけ呼び出されて怒られるような役を担ってたんですけど、最初に発売されたコンサートDVDのメイキングで、デビューシングルが発売しましたって事で、楽屋にケーキが運ばれて来て、ケーキを切り分けてみんなで食べる場面があるんです。最初は中島裕翔くんが包丁を持っていたんだけど、「責任重大だよ!」とか皆にプレッシャーをかけられまくって困っちゃうんですよね。その様子を見て、光くんが自然に立ちあがって、切る役を変わるんですよ。皆好き勝手に「プレートちょうだい!」とか、「イチゴ大きいとこがいい!」とか言う中、「あせんなあせんな、切ってやるから」って皆の分を切ってあげるんですけど。切り終わった最後にぼそっと小さな声で「なんで俺がこんな疲れてんの一人…」って言うんですよね。それを見て、やりたくないのにやってるっていうのが心の何処かにあって、それがたまにふっと出てきちゃうのが、若いのに難しい事をやってて凄いっていうのと、やりたくなさを隠せなくて愛おしいなって。

――薮光はどっちも兄弟構成では末っ子ですもんね。家ではケーキなんて切り分けた事なかったかもしれないし、「イチゴが大きいとこがいい」って言ってた側だったかもしれないですね(笑)。
2008年からファンだと、千紘さんはもう7~8年八乙女担を続けているって事になりますよね。ジャニヲタって何年周期かで「担降り」*6する人も居るし、今「担降り」ブログが話題に上がったりしますよね。そんな中で千紘さんの「担降りしない理由」があれば教えて欲しいです。

 性格的な問題だと思うんですけど、私は元々1つのものを掘り下げることのほうが向いてるんですよね。進学の時も、高校のときに谷崎潤一郎に惚れ込んで、谷崎を研究してる先生のいる学校、という基準で大学を選びました。入試の時の作品提出も谷崎、卒論も谷崎で4年間谷崎から担降りしなかったので、先生にも「谷崎の女!」って呼ばれたり(笑)。で、谷崎潤一郎八乙女光も同じなんですけど、やっぱり、たくさんの作品を読めば読むほど、たくさんの現場や雑誌を見れば見るほど、「くせ」を炙り出すサンプルがたくさん取れる。1冊読んで「この人はこういう作風なんだ、こういう文体がくせなんだ!」というよりは、100冊読んで言うほうが説得力がありますよね。現に、私は「Ultra Music Power」を歌う光くんを100回以上見てるので(笑)。その「くせ」を見つけてしまう快感にやみつきになったら、今はやりの「沼」を超えて、自らダイビングを楽しんでる感覚になってきます。

 私はブログに「過激なレプリカ」って名前をつけてるんですけど、アイドルは所詮偶像なので「担当像」って人によってバラバラで。本人を見ながら、ファンが思い込みと記憶で過激に作った自分勝手な「レプリカ」だと思うんですよね。私は、7年、八乙女光のレプリカを作り続けてるんですけど、とても丁寧に時間をかけて作っているので、自分のレプリカが大好きですが、まだまだ本人に似せたい、精巧さを高めていきたい。その為にもっともっと光くんのくせを炙り出す雑誌の発言、コンサートでの言動が必要なので、目を離してる暇はないですね。

 あとは、ジャニヲタとして「担当」と呼ぶくらい本格的に好きになって追いかけたのは光くんが初めて。コンサート全ステや、凱旋現場、初めてのアルバム、番協やエキストラ、ドラマ主演、舞台主演など…これまで光くんの担当として色んなことを経験させてもらって、これからもまだまだ叶えてほしい夢がある。担当として味わう「初めて」は全部光くんで経験したいなと、乙女チック過ぎるかもしれませんが、そう思っています。

――では少し話題は変わりますが、今千紘さんはどういうお仕事をされているかお伺いしてもいいですか。

 制作ディレクターっていう職種なんですけど、HPとかパンフレットとか、お客さんの要望を聞いて作ったり、取材に行ったりして、モノを作るっていう仕事です。たまに休みの日に出る事もありますけど、基本的には月~金勤務で、土日祝休みです。

――お仕事とジャニヲタの活動を両立させる為に、どんな仕事に就くべきか学生の方は悩んでいる方も多いようなんですけど、千紘さんはお仕事もヲタ活もパワフルにこなしていらっしゃるイメージですが、バランスよくこなす為に心がけている事などはありますか。

 私は結構仕事人間なので、ジャニーズと仕事がバランス良く生活を動かす両輪になっています。「ジャニーズがあるから仕事を頑張れる」という原動力にもなりますし、「仕事を頑張っているからジャニーズにお金を使ってもいい」と後ろめたさを消してくれる効果もある。忙しい時は、毎日終電まで会社にいたり、土日も出社したり、家に居ても四六時中仕事のことを考えていて、…所謂社畜なんですが(笑)、仕事をちゃんとやっていて堂々と生きている自分がいるから、ジャニヲタな自分に対する後ろめたさが全くないです。

 だから「ヲタ卒したい」「いつまでもこんなことしてちゃいけないよね」っていう意見を見る度に寂しくなりますね。大学でちゃんと授業を受けてバイトに励んでいたり、結婚してちゃんと家事をしていたり子育てしていたり、生活とジャニヲタの両立は大変かもしれないけど、自分の生活をちゃんとしていたら、ジャニーズのせいで生活が悪くなっているという発想にならないんじゃないかな。

 仕事は、やりがいを持って好きな仕事をやりたいか、お金のためと割り切って働くか、は問いませんが、絶対ちゃんと働いたほうがいい(笑)。主にテレビとCDで好きなグループを楽しめて、コンサートに入るのは年2~3公演、というジャニヲタなら、ある程度どんな生活をしていても大丈夫だと思うのですが、Jr.担だったり、現場回数が年20回を超えるようなジャニヲタなら、収入命なので、仕事は絶対に疎かにしないほうがいいと思います。逆に、さっきの生活の話と同じで、ちゃんとお金を稼いで、結婚資金もしくは老後の貯金さえ人並みに貯めていれば、その残りはどれだけ使っても大丈夫。

 私の場合は、今はHey!Say!JUMPのツアーが年1回になったので、現場に使うお金が大体交通費・宿泊費込みで20~30万くらい。会社の同期とか自分と同じスペックの30歳独身女性を見ると、海外旅行が趣味という人が多くて、年間同じくらいのお金をかけてる人が多いんです。じゃあ、別にジャニヲタだから特別にお金使ってるわけじゃないよなって。同期が海外旅行に行ってる分、私は国内旅行が趣味なんだ、と。Facebookにも、ツアー中は「趣味の国内旅行で●●へ!」と書いて、何も知らない友達から「行動的だね」「色んなとこ行ってて羨ましい」と褒められるくらいです(笑)。

――なるほど、今悩んでいるかもしれないジャニヲタ就活生には為になるお話ですね。

 あと就活話で言えば、面接を現場みたいに楽しめるっていう強みがジャニヲタにはあると思っていて。

――面接が現場?!

 私も本当に実際にこれはやってたんですけど、集団面接とかになると、自分以外の人の答えも一緒に聞く訳じゃないですか。あの人めっちゃ秀逸な答えしてる!みたいな人が居たとするじゃないですか。そしたら面接が終わってから駅でつかまえて「さっきの答え、すごい良かったです!」って声をかけるっていう(笑)。そうすることで、私は今現場を楽しみに行ってますみたいなワクワク感で面接に臨めるんですよ。担当を探すつもりで。

――ジャニヲタって「ファンになる能力」高いですよね。でもそれを面接に使うっていう発想はなかったです。私も就活生の時にこれを聞いておけばよかった(笑)。
最後に、ジャニーズの中で一番好きな曲を教えてください。

 関ジャニ∞の『Heavenly Psycho』です。名曲で好きな人も多いと思うんですけど、辛い時を乗り越えて来た関ジャニ∞の歴史を見て作詞されたという曲で、タイトルが「究極の精神」っていう造語らしいんですけど。これも私が就活の時に聞いていて、2番の歌詞の「ありきたりの質問に答えて許される明日ならいらない」っていうのを面接の時に思ったりして。何をやっても上手くいかない闇の中にいるような、明るい歌ではないんですけど、やりたい事とか夢とか未来があるから今報われなくても腐らずにやり続けないと、って思わされる曲ですね。就活の時の思い出の1曲です。今でも仕事で辛い時に聞いて頑張ろうって思わせてもらっている大切な曲です。

大阪レイニーブルース

大阪レイニーブルース

――千紘さん、今回はインタビューに答えて頂きありがとうございました!

*1:NEWS、関ジャニ∞KAT-TUN、3組の合同ファンクラブ名。現在は解体され個々のファンクラブに切り替わり済。現在も3組をまとめて呼ぶ時に使われる事が多い。

*2:「誰でも大好き」の意味。特定の担当を作らず幅広く色んなタレントを好きになる人。

*3:Hey!Say!JUMPのデビュー曲。

*4:Hey!Say!JUMPの薮宏太くんと八乙女光くんの呼称。

*5:薮宏太くんと八乙女光くんがジャニーズJr.時代に所属していたグループ。

*6:応援するファンが変わること。